2019/02/22
イメージ記憶術の覚え方の原理とは?
以下の文章を使って、従来の記憶術と5秒写真的記憶脳覚醒法の違いをみてみましょう。
以下の文章を覚えるとします。
「(例)工業所有権の保護は、実用新案、意匠、商標、サービス・マーク、商号、原産地表示・・・(略)」
この文章を従来の記憶術である「イメージ記憶術」で覚えるとします。その手法はこうです。
1-記憶したい記憶事項を直接的に記憶する代わりに、それに代替するモノ(語呂、歌、リズム、イメージ)に置き換る。
2-その代替するモノを連想で思い出すキッカケにして、間接的に記憶事項を記憶する。
では具体的に上の文章に当てはめてみましょう。
工業所有権→こうぎょうしょゆうけん→コショウ(音を短縮した類似連想)
保護→保護者→母親(付着連想)
実用新案→じつようしんあん→実用新案の痩せるサンダル(付着連想)
意匠→いしょう→医者(音の似た類似連想)
商標→キューピー人形(マヨネーズの商標を用い付着連想)
サービス・マーク→黒猫(くろねこやまとの宅急便のサービスマークは黒猫:付着連想)
商号→しょうごう→書庫(類似した音の類似連想)
原産地表示→ワイン(ワインには原産地が表示されているから付着連想)
以上のようにまずイメージしやすい具体的な連想イメージに変換しておいてから、それぞれを連想でリンクすると以下のようになります。
<画像はクリックで拡大します>
「コショウ」を「母親」に振りかける。
↓
その「母親」が「痩せるサンダル」に噛み付いた。
↓
その「痩せるサンダル」で「医者」を殴った。
↓
その「医者」が「キューピー人形」に抱きついた。
↓
その「キューピー人形」に「黒猫」が噛みついた。
↓
その「黒猫」が「書庫」に体当たりした。
↓
その「書庫」に「ワイン」を投げつけた。
このような非論理的なイメージを作って、記憶すると連想により、コショウ→母親痩せるサンダル→医者→キューピー人形→黒猫→浜田省吾→ワイン
と思い出せます。
今度は法律用語に復元すると、
工業所有権→保護→実用新案→意匠→商標→サービス・マーク→商号→原産地表示
を再現できるのです。
そして元の原文を思い出すという過程になります。
現在、売れている記憶術の基本原理は、以上のような連想原理を活用しているのです。
あなたは、このようなイメージ連想記憶術をどう思いますか?
想像してみてください。
なにも論理的繋がりのないイメージに自分で意味づけをした記憶。
その記憶(非論理的イメージ)をものすごく緊張した試験当日、限られた時間の中で瞬時に論理的な原文に復元できるでしょうか?